1.英文を声に出して何度も読む
自家用操縦士 難易度
この訓練を重ねていくと、口述試験の際に英語が自然に出てきますよ。
14
H920
PVT
The left turning tendency of an airplane caused by P-factor is the result of the
A) clockwise rotation of the engine and the propeller turning the airplane counter-clockwise.
B) propeller blade descending on the right, producing more thrust than the ascending blade on the left.
C) gyroscopic forces applied to the rotating propeller blades acting 90° in advance of the point the force was applied.
A) エンジンとプロペラが時計方向に回転すると、機体は反時計方向に力を受けるため
B) 右側で下降しているプロペラブレードが、左側で上昇しているプロペラブレードよりも
大きい推力を発生するため
C) 回転するプロペラのジャイロ効果により、力が掛かった位置の90°進んだ位置に作用するため
A) これは反トルク(Counter torque effect)の説明。反トルクは飛行機のロール軸に作用するのでエルロンで修正する。
B) 正解
C) これはジャイロ歳差運動(Gyroscopic precession)の説明。着陸時の引き起こしで機首を上げたときなどに、ヨーモーメントが発生する。
これを記憶し、筆記試験でも、口述試験でもPファクタについて質問されたら呪文のように唱えます。
KISS Principle って知っていますか? KISS は"Keep It Simple, Stupid"の略。要は、理屈を単純化して覚えようということ。
単純化すれば多くの事柄を忘れずに記憶できますし、英語で長々と説明しなくても良くなります。
下記はPファクターの教科書的な説明です。でもこれを英語にして説明しようと思わないでください。
咄嗟のときに言葉が出なくなります。
飛行機が低速で飛行するためには、迎え角を大きくする必要があります。
この状態でプロペラを観察すると、相対風がプロペラ軸に対して角度を持っているため、
上昇側の翅(左側)よりも下降側の翅(右側)のほうが迎え角が大きく、従って発生する推力も大きくなる
といえます。
この推力の不均衡が原因となり、飛行機は機首を左に向けようとします。
2.正解を記憶するだけでなく、他の選択肢についても調べておくと効率的。たとえば、この問題ではPファクター以外に、反トルクや ジャイロの歳差運動についても述べられていますが、いずれも飛行機にとって重要な現象です。
3.専門用語は原文で記憶します。Pファクター、カウンタートルク・エフェクト、ジャイロスコピック・プリセッションなど。
日本語訳で覚えると、口述試験のときに苦労します。
2.単語だけを記憶するのではなく、"caused by"(○○が原因となって)"result of"(○○の結果で)のように組で覚えておくと 口述試験のときにスラスラと言葉が出て来るはず。
3."Clockwise"(時計回り)という言葉を調べたとき、反対の意味を持つ言葉"Counter Clockwise"も一緒に調べます。さらに "wise"という言葉を理解すると、"Otherwise"という言葉も判るようになり、芋づる式に英語の世界が広がってきます。
4.英語は日本語と同じように、左から右に読み、つまり頭から理解するように心がけると良いでしょう。翻訳しようとすると、 後ろから訳したほうが意味が通りやすいけれども、この癖をつけると英語をいつも翻訳しないと理解できなくなります。